インプラント
IMPLANT
IMPLANT
歯科インプラントとは、歯を失った際に人工の歯根(インプラント)を埋めこむ治療法です。見た目も噛み心地も、まるで自分の健康な歯のような感覚で使い続けることができます。
歯根部分があごの骨にしっかり結合するので、硬いものを噛んでもぐらつかず、上部はセラミックなどの素材により天然歯そっくりの見た目を再現できます。
失った歯を補う治療方法は「インプラント」以外にも「入れ歯」や「ブリッジ」がありますが、それぞれメリット・デメリットがあり、どの治療が最適かは、症例や希望によって異なります。
当医院では総合歯科医院であるというメリットを生かして、インプラント治療が患者さまにとって最もよい選択なのかを一緒に考えることからはじめます。状態によっては入れ歯やその他の方法で治療することがよい場合もあるからです。
もしインプラント治療を選択された場合は、多くの治療実績をふまえて、患者さまが5年後、10年後も健康に過ごせる治療を心がけています。
メリット | 自分の歯と同じ感覚で噛めるので、食べ物の味や感触を楽しめます。
周りの健康な歯を傷つけません。
見た目は天然歯とほぼ同様に仕上がり、美しい口元が実現します。
天然歯と同じように噛む力が伝わり、あごの骨がやせるのを防ぐ効果があります。
お手入れも天然とほぼ同じなのでストレスがありません。
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デメリット | 歯を抜くのと同程度の外科手術が必要です。
重度の糖尿病や歯周病などの疾患をお持ちの場合には、治療ができないことがあります
インプラントが骨に結合するまで2ヵ月~半年ほどの期間を要します。
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費用 | 保険適用外のため、1本数十万円ほどの治療費がかかります。 |
メリット |
ほぼどんな症例の方でも治療を受けられます。
複数本の歯の欠如など、広範囲であっても低価格でカバーできます。
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デメリット |
保険の入れ歯の場合、噛み心地に違和感がでたり、咀嚼に苦労することがあります。
はずれやすく、すき間に食べ物がはさまったり、発音しにくいと感じることがあります。
年数を経てあごの骨がやせてしまうことで、数年ごとに作り直す必要があります。
固定しているバネが見えるなど、見た目に影響します。
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費用 | 保険適用のものであれば、低価格での治療が可能です。保険適用外の場合は数万~数十万円の治療費がかかりますが、見た目や使い心地よく仕上げられます。 |
メリット | 固定されるため、入れ歯のような違和感やはずれることなどはありません。
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デメリット |
ブリッジを固定するために、歯が抜けた部位周囲の健康な歯を削って土台を作る必要があります。
力が伝わらないため経年劣化によってあごの骨がやせてしまいます。
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費用 | 保険適用のものであれば、低価格での治療が可能です。保険適用外の場合は数万~数十万円の治療費がかかりますが、見た目を美しく仕上げられます。 |
従来のインプラント治療では、(1)抜歯(2)インプラント埋入(3)仮歯の装着、という工程を、期間をあけながらすべて別の日に行なっていました。そのため治療完了までに5~10カ月を要し、患者さまの精神的・肉体的負担が大きいというデメリットがありました。
しかし、1Day(ワンデイ)インプラントなら、上記の(1)~(3)をすべて同じ日に行なうことができます。
「抜歯即時埋入インプラント」という治療法で抜歯と同時にインプラントを埋入してから、すぐに仮歯を入れます。「歯がない期間」が存在しないため治療中も快適で、期間も大幅に短縮されて、患者さまの負担も少なくすみます。
一般的なインプラント治療では歯肉をメスで切開、剥離して骨面を露出させてからドリルで穴を開け、インプラントを埋入します。無切開(フラップレス)インプラントはパンチなどで歯肉に小さな穴をあけ、その穴からドリル後にインプラントを埋入します。切開しないため手術時間が短く、出血や術後の腫れ・痛みなどを大幅に軽減できます。ただ、術前にCT撮影によって骨の形状や厚みや神経の位置などを正確に把握する必要があり、3D画像をもとに埋入位置や角度、深さなどをコンピュータでシミュレーションしたガイドを製作し、ガイドに従って手術することでより安全性が向上します。骨の状態等シミュレーションとの差が大きい場合は、急きょ切開手術に切り替わる場合もあります。
手術時、口の中に装着するマウスピース型の医療器具「サージカルガイド」。歯科専用C Tや口腔内スキャナーのデータを基にオーダーメイドで作製します。正確な位置にインプラントを埋入するもので、治療の精度と安全性を向上させます。
サージカルガイドを用いている歯科医院は、まだ少ないのが現状です。南草津だいき歯科・矯正歯科では、サージカルガイドを使用した極めて精度の高い治療を採用しています。
天然歯のような噛み心地を取り戻したい。
美しい口元でありたい、人工歯とわからない見た目にしたい。
他の健康な歯を傷つけたくない。
お口の健康を将来的に長く維持したい。
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どの部分の歯でも、何本でも治療が可能です。
インプラントは前歯から奥歯まですべての歯に適用可能です。また1本から全歯まで、何本の欠損でも治療可能です。
インプラントにした歯の周囲の歯がもし将来抜けてしまっても、以前治療した部分には影響が及ぼないので、患部だけの治療で済みます。以前のインプラントの作り直し等は必要ありません。
治療を受けるにあたり年齢の上限はありません。抜歯程度の手術を受けられる体力と、インプラントを埋入できる分のあごの骨があれば、80代の方でも治療が可能です。またあごの骨が少ない場合は、骨造成治療によって骨を増やすことができます。
あごの骨が成長中の方はインプラント治療ができません。
一般的に男性は22歳、女性は20歳くらいで骨の成長が止まるとされているため、それまではインプラント治療はせずに入れ歯などで補いつつ、骨の成長経過を観察して治療の時期を見定めます。
基本的には、抜歯できる体力があり、麻酔やレントゲンを使える方ならどなたでも治療可能ですが、以下の条件にあてはまる方は注意が必要です。
心疾患や免疫疾患などの持病のある方は、外科的治療や麻酔を制限されている場合がありますので、かかりつけの先生にインプラント手術を受けられるかご相談ください。糖尿病の方も外科的な治療が難しいと言われていますが、血糖値の安定している方は治療が可能です。
レントゲンやCTを撮ることができないので、ご出産後に治療を開始します。
骨造成治療を併用することでインプラント治療が可能になります。
また歯の根の長さが一人ずつ異なるように、インプラントの歯根部分もさまざまなサイズがあるので、基本的にはあごの骨に合わせて最適なものをお選びします。
診察、レントゲン撮影、全身の既往歴の確認、骨の量などのチェックを行ない、どのような治療が可能か診断します。
ご希望をもとにまず治療計画を立案します。その後、患者さまに治療内容や治療期間、治療中から治療後の注意点やケアにいたるまで、詳しく説明いたします。
虫歯や歯周病がある場合は、それら疾患の治療を先に行ないます。
術前用の診療ユニットにて、お口の中の衛生環境を整えるため、歯石除去(スケーリング)や、歯周細菌を抑えるため医薬用殺菌薬で口内を洗浄します。
オペ専用の手術室で滅菌済みの器具を使用して、クリーンな環境下で外科処置を行なっています。
インプラント埋入の処置時間は、
1~2本…15分
2~3本…30分
程度で、麻酔も通常の抜歯と変わりません。 術中の痛みはほぼありません。
術後は、抗生物質、痛み止めを使用していただきます。
1週間後に抜糸して、傷口の確認とお手入れ方法をご説明します。
術後2~3ヵ月間は、埋入されたインプラントが骨と結合するまで待ちます。
この期間は個人差があり、骨増多術GBRを併用した場合や骨の柔らかい方などは、結合まで4~6ヵ月間かかる場合があります。
インプラントが骨に固定されたことが確認できたら、インプラントと上部構造を連結するためのアバットメント(支台部)を装着します。
歯型をもとに作製した人工歯の冠を装着します。最後に噛み合わせをチェックして、すべての治療が完了します。
その後は定期検診によってインプラントやお口全体のチェックをします。
Q. インプラント治療に年齢制限はありますか?
A. 最低でも16歳以上、一般的には20歳以上で、骨の成長が完了していれば、医学的、解剖学的に条件が満たされている限り、どなたでもインプラント治療を受けられます。年齢の上限はありません。
Q. 糖尿病でもインプラント治療はできますか?
A. 医師の指導のもとに血糖値が十分コントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント手術ができない場合もあります。まずは主治医にインプラント手術が可能なのかご相談ください。
Q. 歯槽膿漏でも、インプラント治療大丈夫ですか?
A. 歯槽膿漏にかかっている方はお口の中の衛生状態の悪い場合が多く、そのままではインプラントを入れることはできません。治療と正しいはみがきを身につけることで歯槽膿漏を直し、それからインプラントを入れます。
Q. インプラントは何本入れればいいのですか?多い方がいいのですか?
A. 抜けた歯1本に対して必ずしも1本のインプラントを入れる必要はありません。また、あごの骨の状態によっては入れることができない場合もあります。
歯がない範囲が広い場合など、インプラントで固定するタイプの義歯は、少ない埋入本数で多くの歯を補うことができます。
Q. インプラント治療期間はどのくらいかかるのですか?
A. 一般的に、あごの骨に入れた人工歯根(インプラント)が周りの骨と結合するのに、6~24週間かかります。結合した後、上部に冠状の人工歯を取り付けますが、これに期間がかかる場合とそうでない場合があり、個人差があります。 症例や骨の状態によっては、数週間で上部の人工歯まで入れることができるケースもありますので、初診時にご相談ください。
Q. インプラント治療の間、歯がないところはどうしますか?
A. 仮歯や仮の入れ歯を入れます。見た目も食事にも問題はありません。
Q. 全身麻酔でもインプラント治療できますか?
A. どうしても手術に不安な人や広い範囲に数多くのインプラントを入れる場合、極度の難症例や特殊な手術の場合に全身麻酔下で行なうこともあります。全身麻酔の際は、当医院が提携する大学病院や総合病院にてインプラント手術を行ないます。
Q. インプラント手術の際には入院が必要ですか?
A. ごく限られた特別な場合以外は入院の必要はなく、術後すぐにご帰宅いただけます。しかし、通常のインプラント手術でも手術後2~3日は安静にするようにしてください。
Q. インプラント治療費はどのくらいかかりますか?
A. インプラント治療は自由(自費)診療ですので、診察を含め、健康保険は適用できません。使用するインプラントの本数や種類、上に装着する人工歯の種類、症例の難易度によって費用は異なります。術前のカウンセリング時にご相談、ご納得いただいたうえで治療を始めます。
Q. インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?
A. 口の中だけの局所麻酔をしてからインプラントを入れますので、ほとんど痛みは感じません。
処置時間は平均で30~120分くらいです。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みがまったくないわけではありませんが、処方された痛み止めで対応可能です。手術後1~2日痛みや腫れが出る場合がありますが、通常すぐに治まります。
Q. インプラント手術後の注意は?
A. 術後1~2日、腫れている間は食事がしづらくなります。そのうえ傷口から雑菌が感染しやすい期間でもあります。食事はかたいものを避け、ジュースやスープなどの流動食や栄養バランスに優れたベビーフードなどを召し上がってください。
手術当日あるいは翌日くらいまでは多少出血が続きますが、強いうがいはしないでください。また、大きく口をあけたり、激しく笑ったりするのもお控えいただき、薬は指示通りにきちんと服用してください。手術当日の歯磨きは避け、その後は医師の指示に従ってください。
Q. インプラント治療の成功率はどのくらいですか?
A. 成功率を分析するために複数の病院で1,003人の患者さまに計2,359本のインプラントを入れ、8年間にわたって追跡調査した文献報告によると、90%以上がまったく問題なく機能し続けています。
Q. インプラントを入れて、以前の自分の歯と同じように噛むことはできますか?
A. インプラントはあごの骨としっかりとくっついて丈夫な土台となり、りんご、たくあん、せんべい、するめなど、ほとんどの物がしっかりと噛めるようになります。
インプラント治療は、歯を失った部位にチタンの人工歯根をいれ、再び元の歯が生えてきたように咬む機能を回復できる最先端の治療法です。インプラント治療は、患者さまの症状やご希望にあわせて行います。そのためすべての患者さまに同一の治療を適応できないため、綿密な治療計画が必要です。術後のお手入れや費用などをよくご理解いただいた上で治療を始めることをお勧めします。
※大きな範囲でインプラント治療をする場合、かみ合わせの改善が必要なことが多いため、顎の機能検査コンピューターを用いて調べます。(アキシオグラフ)
※インプラントの成功はいかに感染をさせないかにかかっています。滅菌・消毒を完璧に行うことで術中の感染のリスクを最小限に抑えます。当院ではアメリカADFAに準じた滅菌・消毒を行っています。
※インプラント体の活性化を行うことで、成功率の向上と期間の短縮ができます。
※かぶせ物の料金は、補綴治療と同じになります。
インプラント治療終了後、インプラント周囲や歯に汚れがつかないように定期的にメンテナンスをさせていただきます。通常2ヶ月に一度行い、毎回来院時にお支払いいただきます。初年度は必ずさせて頂きます。
ガイデッドサージェリーとは簡単にいうと、CTスキャンデータを基に作成された「インプラント埋入用ガイド」を用い手術をする事により、事前に決められた位置、深さにインプラントを入れる事が出来る手術法のことをいいます。
感覚に頼ることなく計画通りのインプラント埋入手術を行うことで、上部構造(インプラントのかぶせ物)も理想的な形態に作成することができます。また、手術時の危険部位を確認できるため、安全性を高める目的でも行います。
歯を抜いた後すぐにインプラントを埋入することです。骨の高さや幅を維持するため、結果的にインプラント手術時に骨を造成する量を少なくすませる事ができ、リスクを最小限に抑えることができます。
インプラントをする部位に骨の量・幅・高さが足りない場合、新たに骨を作るための手術です。骨を作る範囲・量などによって治療費が変わります。
上顎の奥歯の部分に十分な骨の厚みがない場合に新たに上顎洞(上顎の上にある空洞)に骨を再生させるための手術です。
骨造成や上顎洞挙上術時に必要な人工の骨です。
術後の良好な審美回復(見た目の自然な美しさ)を追求する場合、インプラントが骨と結合した後に歯茎の回復・改善までを行い、より自然に美しく仕上げるための処置です。
※当料金表の価格は全て税込価格です。
医療費控除とは、ご自身やや家族の為に医療費を支払った場合、一定額の所得控除を受けられる制度です。
1月1日から12月31日までの1年間に支払った治療費が10万円を超えた場合、または治療費が10万円以下でも、所得金額の合計の5%を超えた場合が控除の対象となり、還付金額は最高で200万円となります。
医療費控除額=[ (1年間に支払った医療費の合計) - (1) ] - (2)
(1)の金額
健康保険などで支給される高額療養費や家族療養費など、保険金で補てんされる金額。
(2)の金額
その年の総所得金額が200万円以上の場合:10万円
その年の総所得金額が200万円未満の場合:総所得金額の5%の金額
※詳しくはスタッフにお尋ねください